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Windows史上最悪のOSと言われているWindows10。
操作性や設定など、使いにくいと悪評の高いことで有名なOSです。
動作が重いだけでなく、起動時間も長いため、
より一層ストレスの原因となっているようです。
この記事では、簡単な設定でWindows10の起動や動作を早くする方法を紹介します。
Windows10の起動を速くする5つのポイント
Windows10の起動や動作を速くするには、以下の5つの方法があります。
どれか1つだけを実行するだけでも効果的ですが、5つ全ての方法を実行することで
大幅にWindows10の動作を軽くし、起動も高速化することができます。
- メモリを増設する
- Windows Defenderを無効にする
- 常駐アプリの無効化
- アニメーションエフェクトの無効化
- SSDに換装する
Windows10高速化・メモリの増設
Windowsの動作に大きな影響を与えるメモリはRAMと呼ばれています。
RAM(ランダムアクセスメモリ)は起動中のアプリの動作のデータを管理します。
もし、現在使用中のPCのメモリが4GBだった場合には、RAMを2倍の
8GBに増設することで、Windowsの動作をかなり軽くすることができます。
Windows10高速化・Windows Defenderを無効にする

引用元:https://cybersecurity-jp.com/security-measures/24469
Windows DefenderはWindowsに標準で搭載されているセキュリティソフトです。
標準設定では、定期的なスキャンを実行するようになっています。
しかし、Windows Defenderは常時稼働しているアプリのため、
前の項でも説明した、メモリにかなりの負荷を掛けてしまいます。
そのため、Windows10の設定を変更し、
Windows Defenderを無効化することで
PCの動作を軽くすることができます。
Windows Defenderを無効化する方法
Windows Defenderを無効化する具体的な方法を説明します。
画面左下に表示されている「スタート」ボタンを押します。
表示されるアプリ一覧から、「Windows セキュリティ」または
「Windows Defender セキュリティセンター」をクリックします。

引用元:https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=6511-1105
表示されたメニューの中から、「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。

引用元:https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=6511-1105
表示されたメニューの中から、「ウイルスと脅威の防止の設定」の中にある、
「設定の管理」または「ウイルスと脅威の防止の設定」を選択します。

引用元:https://support.kaspersky.co.jp/common/windows/13341#block0
表示された中から、「リアルタイム保護」と「クラウド提供の保護」をオフにします。
「×」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じると、
Windows Defenderの無効化は完了です。
注意点としては、Windows Defenderはセキュリティソフトのため、
他にセキュリティソフトがインストールされていない状態で無効化すると、
ウィルスに感染する可能性が高くなってしまいます。
Windows Defenderは、必ず他のセキュリティソフトを
インストールしてから無効化するようにしましょう。
Windows10高速化・常駐アプリの無効化
Windows10では起動後の常駐アプリが多く、起動時間の長さや
PCの動作が重くなる原因となっています。
常駐アプリが多いほど、PCのメモリに負荷をかけるため動作が重くなります。
注意点としては、無効化することでシステムが正常に動作しなくなる
常駐アプリもあるため、事前に無効化してはいけないアプリを
チェックしておく必要があります。
Windows10常駐アプリ無効化の方法
Windows10の常駐アプリを無効化する方法を説明します。
ウィンドウ左下にある、スタートボタンを右クリックします。

引用元:https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=gqfCPgdwZAk
表示されるメニューの中から「タスクマネージャー」をクリックします。

引用元:https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=gqfCPgdwZAk
表示されるウィンドウの一番下にある、「詳細」をクリックします。

引用元:https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=gqfCPgdwZAk
タスクマネージャーのメニューが表示されますので「スタートアップ」をクリックします。

引用元:https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=gqfCPgdwZAk
常駐アプリ一覧が表示されます。
無効化したいアプリを選択して、ウィンドウ右下にある、
「無効にする」をクリックすると選択した常駐アプリの無効化が完了します。

引用元:https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=gqfCPgdwZAk
Windows10で無効化してはいけない常駐アプリとは?
上記で説明した方法でWindows10の常駐アプリを無効化することにより、
起動や動作を高速化することができます。
ただし、無効化するとシステムの動作に影響を与えるアプリもあります。
Windows10で無効化してはいけない主な常駐アプリには以下のものがあります。
- Windowsの動作に直接関係ない、メーカーがプリインストールしているアプリ
- 利用していないアプリ(OneDriveなど)
- 名前に「Driver」と書いてあるアプリ
- 名前に「Windows」と書いてあるアプリ
- Windows Defenderをオフにしている場合には、ウィルス対策ソフト
アニメーションエフェクトの無効化
Windows10の売りの一つであるアニメーションエフェクト。
視覚的には新しい演出で、見た目には新鮮なのですが、
動作することによってメモリを圧迫するため、
Windowsの動作が重くなる原因の一つとなっています。
Windows10のアニメーションエフェクト無効化の方法を説明します。
ウィンドウ左下にある、スタートメニューから
歯車アイコンをクリックして「設定」を開きます。
設定メニューから、「簡単操作」をクリックします。
※Windows10のバージョンによって表示は違う場合があります。

引用元:https://pc-karuma.net/windows-10-disable-desktop-animation/
表示された簡単操作のメニューの中から、
一番下にある「その他のオプション」をクリックします。

引用元:https://pc-karuma.net/windows-10-disable-desktop-animation/
その他のオプションの一番上にある、視覚オプションから、
「Windows でアニメーションを再生する」をオフにして完了です。

引用元:https://pc-karuma.net/windows-10-disable-desktop-animation/
実際にウィンドウの最大化や最小化、
スタートメニューを起動してみるなどして、
表示の違いを確認してみると良いでしょう。
Windows10の動作が随分軽くなったのを体感できると思います。
Windows10高速化・SSDに換装する
内蔵のHDDをSSDに換装することにより、大幅に起動時間を短縮できるほか、
Windows10の動作もかなり軽くすることが可能です。
SSDへ換装する方法はデスクトップPCとノートPCではSSDの取付方法などが異なります。
機種ごとのSSDへの換装方法はGoogleで「機種名+SSD換装」と検索すると
見つけることができると思います。
Windows10・SSD換装の手順
Windows10で内蔵HDDをSSDに換装する手順を説明します。
主な手順は以下の通りです。
- PCに換装するSSDを接続してフォーマットする
- クローン作成ソフトを利用してHDDのデータをSSDにコピーする
- 内蔵されているHDDをSSDに換装する
- PCを起動して動作に問題がないことを確認する
換装するSSDをフォーマットする
まず最初に、PCにUSB接続のHDDケースなどで換装するSSDを接続します。
ウィンドウ左下にある検索ボックスに「コンピューターの管理」と入力して検索します。

引用元:http://reviewheavenly.jp/pc/format-yarikata
コンピューターの管理が表示されたら、左側にあるメニューから
「ディスクの管理」を選択すると、現在PCに接続されている
ハードディスクやSSDが一覧表示されます。

引用元:http://reviewheavenly.jp/pc/format-yarikata
フォーマットしたいSSDを選択、右クリックすると表示される
メニューの中から「ディスクの初期化」を選択します。

引用元:http://reviewheavenly.jp/pc/format-yarikata
ディスクのフォーマットオプションを選択する画面になります。
内蔵HDDと換装する場合には、必ず「MBR」を選択するようにします。
ここで「GBP」を選択してしまうと、SSD換装後に起動できなくなります。

引用元:http://reviewheavenly.jp/pc/format-yarikata
フォーマットしたSSDへのボリューム作成
SSDのフォーマットが終わりましたら、
フォーマットしたSSDに新しくボリュームを作成します。
「未割り当て」の部分で右クリックし、
「新しいシンプルボリューム」をクリックします。

引用元:http://reviewheavenly.jp/pc/format-yarikata
「新しいシンプルボリュームウィザード」が表示されますので、
「次へ」をクリックします。

引用元:http://reviewheavenly.jp/pc/format-yarikata
この画面で、新しく作成するパーティションのボリュームサイズを指定します。
特別な理由がなければ、表示されている「最大ディスク領域」と
作成するシンプルボリュームサイズは同じで問題ありません。

引用元:http://reviewheavenly.jp/pc/format-yarikata
作成するボリュームに名前を割り当てることができます。
通常は表示されているままで問題ありません。

引用元:http://reviewheavenly.jp/pc/format-yarikata
ディスクのフォーマット方法を選択する
ディスクのフォーマット方法を選択します。
通常は「ファイルシステム」は「NTFS」、
「プロケーションユニットサイズ」は
「規定値」のままで問題ありません。
「ボリュームラベル」ではフォーマットしたSSDに
好きな名前を付けることができます。
「クィックフォーマット」にチェックを入れると、
フォーマットの時間を短縮することができます。
新品SSDの場合にはクィックフォーマットを選択して問題ありません。

引用元:http://reviewheavenly.jp/pc/format-yarikata
必要な項目にチェックを入れたら、
最後に「完了」をクリックするとフォーマットが開始されます。
フォーマットするSSDの容量にもよりますが、
フォーマットには数時間かかる場合があります。

引用元:http://reviewheavenly.jp/pc/format-yarikata
フォーマットが完了しましたら、「エクスプローラー」などで
作成したディスクを確認しましょう。
正常に認識されていれば新しく作成したいディスクが表示されています。

引用元:http://reviewheavenly.jp/pc/format-yarikata
Windows10・起動ディスクのクローンを作成
次にクローン作成ソフトを利用して、フォーマットしたSSDに
起動ディスクのクローンを作成します。
クローン作成ソフトのインストール

Windows10のクローン作成に必要な無料ソフト、
EaseUS Todo Backup Freeをインストールします。
Windows10のクローン作成
EaseUS Todo Backup Freeを起動する前に、
クローンを作成するSSDをPCに接続しておきます。
EaseUS Todo Backup Freeを起動して、
左側にあるメニューから「クローン」を選択します。
※システムクローンではなく、必ず「クローン」を選択するようにしましょう。

引用元:https://win10labo.info/win10-easeus-todo-backup/
次にWindows10のクローン作成元(コピー元)のディスクを選択します。
ここで重要なのは、必ず下の画像の赤でチェックしている部分に
チェックを入れることです。
この部分にチェックを入れずに、コピー元のディスクの一部にチェックを入れてしまうと
起動できないクローンが作成されてしまいます。

引用元:https://tarelife.com/clone-ssd/
次にクローン作成先(コピー先)のディスクを選択します。
この時に、クローンを作成するSSDに「MBR」と
表示されているのを確認するようにします。

引用元:https://tarelife.com/clone-ssd/
「SSDに最適化」にチェックを入れます。
ウィンドウに「SSDに最適化」が表示されていない場合には、
ウィンドウ左下にある「高度なオプション」から、
「SSDに最適化」にチェックを入れて「OK」をクリックします。

引用元:https://win10labo.info/win10-easeus-todo-backup/
クローン作成元とクローン作成先のディスクの容量などが表示されます。
確認後、「実行」をクリックします。

引用元:https://tarelife.com/clone-ssd
クローン先のデータが消去されてしまう警告が表示されます。
「OK」をクリックしてクローン作成を開始します。
クローン作成時間は、クローン作成元のディスクの容量にもよりますが、
おおまかな目安として150GBで約30分程度必要です。

引用元:https://tarelife.com/clone-ssd/
クローン作成が完了すると、「クローン作成が完了しました」と表示されます。
「完了」をクリックしてクローン作成作業を終了します。

引用元:https://tarelife.com/clone-ssd/
クローンを作成したSSDをHDDと換装
Windows10のクローンを作成したSSDをHDDと換装します。
Windows10の起動を確認して問題なければSSDへの換装作業終了です。
換装したSSDから起動できない場合
クローンを作成したSSDに乾燥後、Windows10が起動できない場合には、
クローンを作成したSSDがGBP形式でフォーマットされている可能性があります。
クローン作成元のハードディスク左側のチェックボックスに
チェックが入っていることを確認して、再度クローンを作成してみましょう。

引用元:https://tarelife.com/clone-ssd/
SSDに換装するメリット
Windows10の起動ディスクをSSDに換装すると以下のメリットがあります。
- 起動の高速化
- アプリの起動高速化
- 画像や動画など、データの読み書き高速化
- HDD特有の動作音がないため静か
- ノートPCの場合、バッテリー駆動時間のアップ
- 発熱が少ない
- 衝撃や熱などの影響を受けにくい
まとめ
ここまでWindows10の起動や動作を高速化する方法について紹介してきました。
アニメーションエフェクトのオフや常駐アプリの無効化は費用も必要ない上、
実行すればWindows10の高速化にかなりの効果を体感することができます。
まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。
この記事が読者の皆さんがWindows10を利用する上で役に立てれば幸いです。
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